しつけ教室
今日はワクチン接種を受けた動物病院が主催するしつけ教室に行ってきた。
初回無料で犬の同伴はなしということで、嫁と二人で行ってきた。
内容は、まずはじめに病院専属のドッグトレーナーの方が犬を飼う際の心構えと子犬のうちの社会化の重要性を説きながら、看板犬のプードル君が座れ・伏せ・待て・ハウスなどのパフォーマンスで盛り上げ、最後に院長先生らしきヒゲ面の人物が現れ、避妊・去勢手術の必要性を訴えるというものだった。
参加者は私達夫婦を含め約20名、1時間半程の教室だったが、参加者のほとんどが目を爛々と輝かせうんうんと頷きメモを取り熱心に話に聞き入っている中、普段から猜疑心の塊のような性格の私は違和感を感じずにはいられなかった。
まず最初の違和感は看板犬のプードル君のパフォーマンス。
みんな「すごーい!」「かわいい!」などと若干黄色い歓声をあげていたが、ドッグフードを1粒握り締めたトレーナーさんの手に常にハアハア言いながら注目しそれをもらう為だけに指示に従うようなその姿は、確かにかわいいという見方もあると思うが、私にはたかがフード1粒の為に人間に媚びへつらう滑稽なシーンに思えた。
もともとトイプードルは愛玩犬として作出されたということもありそういう姿がある意味完成形なのかもしれないが、私は銀をこういう犬には絶対にしたくない。
次の違和感はヒゲ面の院長先生による避妊・去勢手術に関する話だ。
実は私も銀に去勢手術をするかしないかで悩んでいた時期があり、いろいろ調べアメリカの学術論文等を読んだ結果、去勢手術はしないと決めた。
これはど素人の私が出した結論なのでとやかく言う気はないが、今日の院長先生の説明は、避妊・去勢手術のメリットの部分しか話されず、論文等で明らかにされているにも関わらずデメリットの部分には一切触れられなかった。
院長先生自身がただ無知なのか、それともデメリットを知った上で金儲けやその他の事情のためにあえて伏せて話しているのかはわからないが、私はこの病院とはつかず離れずの関係を保っていこうと思う。
この教室の帰り際、半分ぐらいの人が病院内のガラスケースに無造作にディスプレイされた犬のしつけグッズやドッグフードを、ホームセンターで買うよりもかなり割高にも関わらず嬉しそうに買って帰っていた。
しまいには普段は割と倹約家のうちの嫁までその場の雰囲気に流されたのか買おうとする始末。
もちろんアホかと言って止めたが、みんながありがたそうに高額な犬グッズを買っていくその様は、まるで最近こちらの田舎に進出してきた催眠商法を見ているようだった。
とはいえせっかく行ったしつけ教室。
何か一つは持ち帰らねばと思い、トレーナーの方がやっていた座れと伏せを帰ってから銀にさっそく試してみると、座れは一発で成功、伏せも5回目ぐらいで成功となかなかの効果。
トレーナーの方のやり方がすごいのか銀の飲み込みが早いのかどっちかはわからないが、これができただけでも今日は行ってよかったということにしよう。
最後に、人生初コマンド「座れ」に成功しみんなに褒められドヤ顔の銀。笑
メス犬みたいなかわいい系の顔の銀だが、大人になればちょっとは男らしい顔になるのだろうか・・・。