臆病者!?
銀はかなり警戒心が強く音や雰囲気に敏感に反応する。
散歩に出ると車や自転車が横を通るとびっくりして立ち止まったり、私が砂利や枯葉を踏む足音や通りがかりの家の中の物音にも反応し立ち止まったりする。
目の前で他の犬に吠えられても、最初ちょっとビクッとなるだけですぐに遊ぼう遊ぼうと興奮して寄っていこうとするが、銀から見えない所からいきなり吠えられると、尻尾を巻いて一目散に逃げようとする。
他の犬が目の前にいる場合は逃げないということは、見えない所から聞こえてきた犬の声を得体のしれないただのでかい音だと認識してビビっているだけなのか・・・。
とすると決して臆病というわけではなく、経験不足からくる未知なる音や物への最大限の警戒心がとらせる行動なのだろうと都合よくいい方に考えてみたりするが、勇猛果敢なイメージで飼い始めた甲斐犬だけに怯えて尻尾を巻いて逃げる姿はあまり見たいものではなかった。
しかしよく考えてみると人間でも同じで、未知なるものに恐怖も何も感じずに向かって行くやつはただのバカで、自分が恐怖を感じていると認識した上でそれを乗り越え立ち向かって行く心理こそが勇気であり、それを何回も経験することで本当の強さというものが身についていくのではないだろうか。
犬を擬人化する気は毛頭ないが、やはりこれからも飼い主である私が甲斐犬についてもっと勉強し、銀にいろいろな経験をさせてやることが重要だろう。
私の目指す憧れの甲斐犬「力王号」
銀にはまだまだ程遠いようだ・・・。