またまた甲斐犬がやってきた②
父、母が待っている仕事場に着きさっそく輸送箱から出してやると、すぐに私の足元へ擦り寄り甘えてきた。
怯えた様子も全くない。
異臭がハンパないのでお湯で濡らしたタオルで体をゴシゴシ拭いている時にも、遊んでもらっていると勘違いしているのか甘噛みなどしてはしゃいでいた。
ある程度臭いも取れたので私は仕事に取り掛かり、30分程放置していると通路のど真ん中で爆睡。笑
かわいそうなので簡易的な寝床を作ってやると、すぐにそこに移動しまた爆睡。
しばらくすると起きてクンクンと鳴き始めたので少し遊んでやりまた仕事のため放置していると、なぜかムクムクとダンボール箱の上に乗りくつろぎ始めた。
おもしろいので仕事をしながら観察していると、いつの間にかダンボールの上でご就寝。
家に来た初日はソファーの横で固まって動かなかった銀と違いなかなかの度胸。
すでに大物臭が漂っている。
そんなリキを両親、特に父はえらく気に入ったようで、口数こそそんなに多くない父だが時折浮かぶ満面の笑みがそのことを如実に示していた。
つづく